CBT(Computer Based Testing)方式とは、試験会場に設置されたパソコンを使って受験する方式です。
FP2級は、2025年4月から完全にCBT方式に移行しました。
従来のペーパー試験は廃止され、全国のテストセンターで年間を通じて受験できるようになっています。
自分の都合に合わせて受験日を決められるのは大きなメリットですが、申込方法や当日の流れ、注意点を知らずに不安を抱える方も多いはずです。
この記事では、FP2級をCBT方式で受験する具体的な手順から試験当日の流れ、注意点、合格発表までを徹底解説します。
さらに「自由に日程を決められるからこそ陥りやすい先延ばしリスク」を防ぐための学習法についても一緒に見ていきましょう。
FP2級はどう変わった?CBT方式の特徴とペーパー試験からの移行
2025年4月から、FP2級は完全にCBT方式に一本化されました。
ペーパー試験は廃止され、全国のテストセンターでのPC受験が標準となっています。
CBT方式とは?概要と仕組み
CBT(Computer Based Testing)方式とは、試験会場に設置されたパソコンを使って受験する方式です。
全国のテストセンターで受験可能で、従来のように年3回だけでなくほぼ通年で受験可能になりました。
ただし「完全にいつでも」というわけではなく、年3回程度の休止期間が設けられているため、受験計画を立てる際は注意が必要です。
ペーパー試験廃止とCBT方式への一本化
従来のペーパー試験は年3回(1月・5月・9月)のみ実施されていましたが、2025年4月以降は完全に廃止されました。
現在はCBT方式のみでの受験となり、日程と会場を柔軟に選べる仕組みへと移行しています。
試験時間・形式の特徴
- 学科試験:120分
- 実技試験:90分
- 出題形式:四択式(従来のペーパー試験と同様)
FP3級のCBTと違い、FP2級では時間短縮は行われていません。ペーパー試験時代と同じ時間配分が維持されています。
FP2級をCBTで受験するには?申込方法と日程選びのコツ
FP2級をCBT方式で受験するには、まず受験資格を確認し、専用サイトから申込を行います。
👉 FP技能検定(CBT申込公式サイト)
FP2級受験資格
FP2級受験資格は以下の通りです。
- 日本FP協会またはきんざい主催の FP3級合格者
- 2年以上の実務経験者(金融・保険・証券などFP業務に関わる職務)
- AFP認定研修を修了した者
ほとんどの受験者は、FP3級合格後に挑戦する流れです。
申込の流れ(FP技能検定 CBT申込公式サイト)
FP2級CBT方式の申込は、FP技能検定のCBT申込公式サイトから行います。
- FP技能検定 CBT申込公式サイト にアクセス
- アカウントを作成(メールアドレス・氏名・住所などを登録)
- 希望する試験日・会場を選択
- 受験料を支払い(クレジットカード、コンビニ決済対応)
- 受験票をダウンロードまたは印刷
この流れで申込が完了します。
会場・日程の選び方と注意点
- 全国のテストセンターから選択可能
- 休日や繁忙期はすぐ満席になるため、1か月以上前の予約が安心
- 年3回程度の「休止期間」があるので、スケジュールを立てる際に要確認
受験料と支払い方法
- 2025年度:合計11,700円(学科・実技含む)
- 支払い方法:クレジットカード、コンビニ決済
年度により変更の可能性があるため、必ず公式情報を確認してください。
実技試験の種類と選び方
CBT方式では、実技試験が5種類に増えました。受験団体ごとに選べる科目が異なります。
- 日本FP協会:資産設計提案業務
- きんざい:個人資産相談業務/中小事業主資産相談業務/保険顧客資産相談業務/証券顧客資産相談業務
自分のキャリアや将来設計に関連する科目を選ぶのがポイントです。
たとえば金融機関勤務なら「個人資産相談業務」、保険業界なら「保険顧客資産相談業務」が実務に直結します。
当日の流れと持ち物リスト|初めてのCBT試験でも安心
当日の流れを知っておくことで、不安を解消できます。ペーパー試験と異なる点に注意しましょう。
試験当日の流れ(受付 → 説明 → 試験 → 終了)
- 試験開始30分前に会場到着
- 受付で本人確認書類を提示
- 荷物をロッカーに預ける(私物の持ち込み禁止)
- 試験監督からPC操作の説明を受ける
- 学科→実技の順に受験
- 終了後にスコアレポートを受け取り退室
必要な持ち物(本人確認書類のみ)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
※ 筆記用具・電卓は持ち込み不可。
計算は会場PCに搭載されている電卓機能と配布されるメモ用紙を使用します。
PC試験特有の操作方法(画面切替・電卓機能)
- マウス操作で選択肢をクリック
- 画面上で問題の切替やフラグ付けが可能
- 計算はPC内蔵の電卓ソフトを使用
事前に公式サイトの操作ガイドを確認しておくと安心です。
CBT方式のメリットと注意点|先延ばしを防ぐ学習法
CBT方式は柔軟に受験できるのが魅力ですが、その自由度が落とし穴になる場合もあります。ここではメリットと注意点を整理し、先延ばしを防ぐ方法を紹介します。
CBT方式のメリット(柔軟性・利便性)
全国の会場で受験でき、年間を通して(休止期間を除き)自分の都合に合わせて日程を選べます。
また試験終了後すぐにスコアレポートで得点を確認できるため、結果を待つストレスが少ないのも利点です。
注意点(先延ばしリスク・会場予約の混雑)
自由に日程を決められる分「まだ大丈夫」と先延ばしにしやすい点は要注意です。
さらに土日や繁忙期は予約が埋まりやすく、年に数回の休止期間もあるため、計画的に準備を進めなければなりません。
先延ばしを防ぐには?スタディングのスケジュール管理活用
こうしたリスクを防ぐには、学習管理ツールを取り入れるのが効果的です。
スタディングのFP2級講座には「学習スケジューラー」や「AI復習機能」があり、進捗を自動で管理してくれるため「気づいたら勉強が遅れていた」という事態を防げます。
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合格発表の仕組みとFP2級 合格後のキャリアアップ
FP2級の合格発表はペーパー試験時代と異なり、スピード感があります。
さらに、合格後にどうキャリアを広げるかを意識することで、学習意欲を高めることができます。
スコアレポートと正式合否のタイミング
試験終了直後にスコアレポートが渡され、得点をその場で確認できます。
ただし、正式な合否結果は翌月中旬にマイページで公開されるため、資格登録の手続きはその時点で行う形になります。
合格後の流れ(登録と活用)
合格後は、日本FP協会への登録手続きを経て「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」として認定されます。
さらにAFP認定研修を修了すれば、AFP資格の取得も可能です。
これにより、金融業界でのキャリアアップや副業としての相談業務、顧客への信頼性向上につなげられます。
次のステップ(FP1級や他資格へ)
FP2級に合格した多くの人は、さらなるキャリアアップを目指して次の資格に挑戦しています。
代表的なのはFP1級ですが、それ以外にも宅建・簿記・社労士などの資格と組み合わせることで
「お金×不動産×会計×労務」の総合力を身につけることができます。
こうした複数資格の組み合わせは就職や転職に有利であるだけでなく、独立や副業にも直結します。
ただし複数資格を狙うには効率的な学習が不可欠です。
スタディングなら、FP講座に加えて宅建・簿記・社労士など幅広い講座をスマホ完結で学べます。
FP2級合格をきっかけに、次の資格取得も視野に入れて学習をスタートしましょう。
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FP2級のCBT受験でよくある質問と回答
FP2級のCBT方式は新しい仕組みのため、受験生から多くの質問が寄せられます。代表的な疑問をまとめました。
- 直前でも会場予約できる?
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空席があれば直前でも予約可能です。
ただし、試験日の3日前までしか変更・キャンセルができないため注意が必要です。
また土日や繁忙期はすぐに満席になってしまうので、最低でも1か月前に予約しておくと安心です。 - 電卓は持ち込み可能?
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いいえ。電卓の持ち込みは禁止されています。
会場のPCに搭載された電卓ソフトを使用し、計算用のメモ用紙と筆記用具は会場で貸与されます。
普段からPC電卓に慣れておくと本番でスムーズに対応できます。 - CBT方式はペーパー試験より合格しやすい?
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出題範囲や難易度はペーパー試験と同じで、形式も四択式です。
合格率が上がるわけではありませんが、自分の学習状況に合わせて受験日を設定できる点は計画的学習を助けるメリットとなります。 - 学科・実技どちらかだけ合格した場合はどうなる?
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FP2級には科目免除制度があります。
- 有効期限:合格した翌年度末まで
- 次回は残りの科目だけ受験すればOK
ただし、免除は同一試験機関(きんざい⇔日本FP協会をまたがないこと)での受験が条件です。
万が一片方が不合格でも努力が無駄にならない仕組みなので、安心して挑戦できます。
まとめ|FP2級の受験は計画性が最大の合格戦略
FP2級は2025年4月から完全にCBT方式へ移行し、全国の会場で年間を通じて受験できるようになりました。
これにより日程の柔軟性が高まった一方で、「いつでも受けられるから大丈夫」と先延ばししてしまうリスクも増えています。
合格を確実にするためには、計画的に学習を積み重ね、受験日までに知識を仕上げることが欠かせません。
スタディングのFP2級講座なら、スマホひとつでスケジュール管理から復習まで自動化できるため、忙しい人でも効率的に合格を目指せます。
資格取得はゴールではなく、キャリアを広げるためのスタートラインです。
まずはFP2級に合格し、その先のAFPやFP1級、あるいは宅建・簿記など次のステップへとつなげていきましょう。