FP3級試験に挑戦する方の多くが最初に学習するのが「ライフプランニングと資金計画」分野です。この分野は実生活にも直結する知識が多く、しっかり理解すれば得点源にもなります。
この記事では、「FP3級 ライフプラン 問題集」として、頻出テーマや出題傾向、効果的な学習法、おすすめの問題集や参考サービスについてわかりやすく解説します。
FP3級「ライフプラン」分野とは?
「ライフプランニングと資金計画」は、人生の節目に必要なお金や保険、公的年金などを計画的に備えるための知識を学ぶ分野です。
FP3級の学科試験では、60問中10問前後がこの分野から出題され、安定した得点が狙えるジャンルと言われています。
主に以下のような内容が含まれます。
- ライフイベントと必要資金
- キャッシュフロー表の作成と読み取り
- 公的年金(国民年金・厚生年金)
- 健康保険、介護保険、雇用保険など社会保険制度
- 教育資金、住宅取得資金、老後資金の計画
頻出テーマ一覧と出題傾向
1. 公的年金制度(国民年金・厚生年金)
最も頻出のテーマです。加入者区分(第1号〜第3号)、受給資格、保険料、年金額の計算方法がよく問われます。
2. 健康保険・介護保険
医療費の自己負担割合、高額療養費制度、出産育児一時金などの給付制度を問う問題が定番です。介護保険の第1号・第2号被保険者の違いも要チェックです。
3. 雇用保険・労災保険
基本手当や育児休業給付金などの支給要件、受給額の計算が出題されやすいポイントです。
4. 教育資金・住宅取得・老後資金
将来に必要なお金の目安や、各ライフステージごとの費用に関する理解が問われます。数字よりも全体感を把握することが重要です。
5. ライフイベント表・キャッシュフロー表
グラフや表を読み解く設問が出ます。問題文の中のヒントを見逃さず、設問に正確に対応する力が求められます。
ライフプラン分野の学習ポイントとコツ
- 年金・保険制度は「誰が」「どれだけ」「いつから」「どんな条件で」受け取れるかに注目しましょう。
- キャッシュフロー表の読み方や作り方は、最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると全体像が見えてきます。
- 数字を丸暗記するよりも、仕組みや制度の「目的」から理解するのが近道です。
また、実生活と結びつけて覚えることで記憶に定着しやすくなります。たとえば、「自分が今加入している保険はどれ?」「自営業だとどの年金?」など、日常とリンクさせながら学びましょう。
おすすめ問題集と学習サービス
スタディング(通信講座)
スマホ1台で学習が完結。スキマ時間でも問題演習ができ、動画で制度の仕組みも丁寧に解説されています。
FP3級 過去問道場(Web)
無料で過去問を繰り返し解けるサイト。出題分野別の復習がしやすく、学習の定着に役立ちます。
みんなが欲しかった!FPの教科書シリーズ
紙の教材でじっくり学びたい人におすすめ。イラストや図解が豊富で初心者にもわかりやすい内容です。
実際の問題例と解説
【例題】 「国民年金の第1号被保険者が納付する保険料は、所得に応じて変動する」
【正誤】 → 誤り。国民年金の第1号被保険者の保険料は定額です。
【ポイント解説】 国民年金は自営業者や学生などが対象で、毎月一定額の保険料を納付します(令和6年度は16,980円)。厚生年金と違い、収入に応じた保険料ではありません。
このように、「制度の根本的な仕組み」が理解できているかが問われるのがライフプラン分野の特徴です。
まとめ:ライフプランは最初の得点源に!
「ライフプラン」はFP3級試験の出発点。内容は実生活にも深く関わり、覚えるだけでなく“理解する”ことが得点アップにつながります。
公的制度を整理し、過去問で実践力をつければ、合格に一歩近づけるでしょう。特に社会人や主婦の方にとっては、生活に直結した知識として身につくので、最初にしっかり取り組んでおくのがおすすめです。
学習の第一歩として、「ライフプラン分野」を制覇しましょう!