ファイナンシャル・プランナー(FP)3級は、これからお金の知識を学びたい方にぴったりの入門資格です。この記事では、FP3級の試験形式と合格基準について、初心者にもわかりやすく解説します。学科と実技の違いにも触れながら、合格に必要な情報を整理していきます。
FP3級とは?試験の概要と受験対象者
FP3級は「お金の基本を学ぶ」ための国家資格で、税金・保険・年金・投資・不動産・相続といった幅広い分野を学びます。受験資格は特になく、誰でも受験できます。
試験は2つの団体が実施しています:
- 日本FP協会(NPO法人)
- 金融財政事情研究会(通称:きんざい)
どちらを受けても取得できる資格は同じですが、試験内容や傾向に少し違いがあります。
FP3級の試験形式をやさしく解説
FP3級の試験は「学科」と「実技」の2科目です。それぞれの形式を見ていきましょう。
学科試験の形式|問題数・出題方式・時間
- 出題数:60問
- 出題形式:
- 〇×式問題(30問)
- 三答択一式問題(30問)
- 試験時間:120分
- 解答方式:マークシート(記述なし)
基本的には暗記で対応できる問題が多く、知識を幅広く身につけておくことが重要です。
実技試験の形式|出題形式と時間配分
実技試験の内容は受験団体によって異なります。
日本FP協会:資産設計提案業務
- 出題数:20問
- 出題形式:事例形式(3〜4ケース)
- 試験時間:60分
- 解答方式:マークシート
きんざい:個人資産相談業務/保険顧客資産相談業務など
- 出題数:20問(5事例)
- 出題形式:計算問題や選択問題が中心
- 試験時間:60分
- 解答方式:マークシート
協会の方がやや実生活寄り、きんざいは専門用語や計算が多めと言われています。
FP3級の合格基準とは?学科・実技で何点必要?
FP3級の合格には、学科・実技の両方に合格する必要があります。
合格点の目安|学科と実技それぞれのライン
- 学科試験:60点満点中、36点以上(=60%以上)
- 実技試験:100点満点中、60点以上(=60%以上)
どちらか一方でも基準を下回ると不合格になります。
配点の仕組みと注意点
配点は明確に公表されていませんが、各問題に均等な点数が振られていると考えて問題ありません。実技では1問5点×20問で100点満点が一般的です。
注意点としては、学科と実技の合否は個別に判定されるため、次回以降に片方だけ再受験することも可能です。
FP3級の合格率と難易度はどれくらい?
FP3級の合格率の実績データ
- 日本FP協会:約70〜80%
- きんざい:約40〜60%
同じFP3級でも、実施団体によって合格率に大きな差があります。初学者には、日本FP協会のほうが合格しやすい傾向にあります。
FP3級は初心者でも合格できる?
はい、基本的な内容が多く、しっかりと勉強すれば独学でも十分に合格可能です。特に、過去問演習を重ねることで合格に近づけます。
FP3級に合格するための勉強ポイント
- テキストを一通り読んだら、すぐに過去問に取り組みましょう
- 間違えた問題はすぐに復習し、なぜ間違えたのかを確認
- 実技は団体によって問題傾向が違うため、自分が受ける方の過去問で対策を
「学科は満点狙い、実技は苦手分野を減らす」という意識が効果的です。
まとめ|FP3級の試験形式と合格基準を正しく理解しよう
FP3級は、学科と実技の2科目に合格することで取得できる国家資格です。どちらも60%以上の得点が合格ラインとなっており、マークシート形式で出題されます。
難易度はそれほど高くなく、初心者でもしっかりと準備すれば十分に合格可能です。まずは試験の形式と合格基準を正しく理解し、自分に合った勉強方法を見つけましょう。