FP3級の勉強を始めようと思っても、「何から手をつけていいかわからない」と感じる方は多いと思います。
この記事では、FP3級で出題される6つの分野について、それぞれの特徴や学ぶ内容を初心者にもわかりやすく紹介します。
まずは全体像をつかんで、自分がこれからどんな知識を身につけるのか、イメージしてみましょう。
FP3級の出題範囲とは?全体像を先に知ろう
FP3級の試験では、次の6つの分野から出題されます:
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理(保険)
- 金融資産運用(投資)
- タックスプランニング(税金)
- 不動産
- 相続・事業承継
各分野の知識は、日常生活や将来設計に直結する内容ばかりです。それでは、順番に見ていきましょう。
ライフプランニングと資金計画
人生の節目に必要なお金の計画や、公的年金制度、社会保険などがテーマです。
- ライフイベント表の作成
- 公的年金(国民年金・厚生年金)
- 健康保険や雇用保険の仕組み
- 企業年金や退職金制度
日常生活に身近な内容が多く、初学者でも取り組みやすい分野です。
リスク管理(保険)
万が一の病気や事故に備えるための保険に関する知識を学びます。
- 生命保険(定期・終身・養老)
- 医療保険、がん保険
- 損害保険(火災保険、自動車保険など)
商品ごとの特徴や仕組みを理解し、リスクに対する備え方を学びます。
金融資産運用(投資)
貯金以外にお金を増やすための方法、つまり投資について学びます。
- 株式・債券・投資信託の基礎
- 金利と利回りの関係
- インフレ・デフレと資産運用
将来の資産形成に役立つ基礎知識を身につけることができます。
タックスプランニング(税金)
税金の種類や、所得控除・税額控除など、税に関する基礎知識が出題されます。
- 所得税の仕組み
- 源泉徴収と年末調整
- 所得控除・税額控除の種類
社会人として知っておきたい、基本的な税金のしくみを学べます。
不動産
不動産の購入や賃貸に関する法律・税金・取引の流れなどを学びます。
- 不動産の登記・権利関係
- 売買契約・重要事項説明
- 不動産取得税や固定資産税
専門用語が多く最初は難しく感じますが、試験では基本的な内容が中心です。
相続・事業承継
相続の基本ルールや、遺産分割、相続税などを学びます。
- 相続人の範囲と順位
- 遺言の効力
- 相続税の計算方法
親の介護や遺産相続を見据えた知識としても役立つ分野です。
出題割合と傾向について
FP3級は、学科試験と実技試験に分かれています。
- 学科試験:6分野すべてからまんべんなく出題(30問)
- 実技試験:金融機関ごとに出題分野が異なるが、主に3〜4分野が中心
どの分野も大切ですが、最初のうちは得意分野を見つけてそこから勉強を始めるのもおすすめです。
どこから勉強を始めるべき?
初心者の方には、次の順番での学習をおすすめします:
- ライフプランニング:身近で理解しやすい
- リスク管理・金融資産運用:興味が持ちやすい
- タックスプランニング:社会人なら実体験がある
- 不動産・相続:専門用語が多いため後回しでもOK
自分が「わかりそう」と感じる分野から始めるのがポイントです。
出題範囲を知れば、勉強の方向性が見えてくる
FP3級の出題範囲を理解することは、合格への第一歩です。
6分野それぞれに特徴があり、生活やお金に密接に関わるテーマばかり。
全体像をつかんだうえで、自分のペースで学習を進めていけば、独学でも十分に合格可能です。
このブログでは、FP3級の勉強法や独学のコツについても引き続き紹介していきますので、次回の記事もぜひチェックしてみてくださいね!