「経理やお金の知識に自信がない…」
「転職や副業に活かせる資格を取りたい」
そんな風に思ったことはありませんか?
社会人になると、お金の流れや経営数字を理解できるだけで、仕事の幅がぐっと広がります。
簿記は学び直し資格としても大人気。
この記事では、簿記3級・2級を独学で合格するための具体的勉強法、教材比較、学習スケジュールまでわかりやすく解説します。
簿記3級と2級の違いと難易度
「どちらから始めるべきか迷っている方へ」。まずは3級と2級の違いと難易度を把握し、自分に合った学習プランを立てましょう。
出題範囲と活用シーン
- 簿記3級:基礎的なお金の流れと仕訳を理解。日常業務や副業にも役立つ。
例えば個人事業主の確定申告や副業収支管理にも応用できます。 - 簿記2級:商業簿記+工業簿記で、経理実務や転職での評価が高い。
経理職や管理部門へのキャリアアップを目指すなら必須資格です。
合格率と勉強時間の目安
資格 | 合格率(目安) | 勉強時間(目安) |
---|---|---|
簿記3級 | 約40〜50% | 80〜100時間 |
簿記2級 | 約20〜30% | 200〜300時間 |
※出典:日本商工会議所試験データ(2024年度実績)。ネット試験と統一試験で若干の差があります。
簿記3級 独学勉強法|合格までの流れ
① テキスト選び
簿記3級合格の第一歩はテキスト選びです。
初心者向けで評判の良い1冊に絞りましょう。
例えば「スッキリわかる簿記3級」(TAC出版)は、イラストや図解が豊富で初学者に最適と評価されています。
② インプット学習
テキスト1周目は理解重視で進めます。
細かい暗記よりも「こういう仕組みなんだな」と流れをつかむことが重要。
2周目からは重要ポイントを暗記しつつ、練習問題を繰り返して定着させましょう。
③ 問題演習・過去問
簿記3級は問題演習が合否を分けます。
テキスト付属問題を解き終えたら、過去問に挑戦。
直近3回分以上解くことで、本番の出題形式や時間配分に慣れます。
簿記2級 独学勉強法|商業簿記と工業簿記攻略
① 工業簿記のポイント
2級から追加される工業簿記は、多くの受験生が苦戦する分野です。
しかしポイントを絞れば攻略可能。
- 材料費・労務費・製造間接費:製造コストの基礎を理解。
- 部門別配賦計算:各部門にかかる費用を合理的に分ける方法。
例:製造部門ごとの電気代配分など実務感覚が必要。 - 原価計算:製造原価を正確に算出する計算方法。
② 商業簿記の応用力を鍛える
3級知識をベースに、売掛金・買掛金処理や伝票会計、決算整理仕訳など応用問題へステップアップします。
2021年以降の試験改定で頻出となった「連結会計」も重点的に学習しておきましょう。
③ 過去問演習で実践力アップ
ネット試験形式(CBT方式)での演習も必須です。
TACや大原の模擬試験問題集で、十分な問題量を確保しておきましょう。
おすすめ独学ツール・講座比較
簿記独学者に人気の3サービスを比較しました。
ツール | 特徴 | 対象 | 料金 | 向いている人 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|
CPAラーニング | 無料講義動画 | 3級・2級 | 無料 | まずは無料で試したい人 | ★★★★★(口コミ平均4.7) |
スタディング簿記講座 | スマホ完結型通信講座 | 3級・2級 | 有料 | 忙しい社会人、短期合格を目指す人 | ★★★★☆(受講者満足度4.6) |
パブロフ簿記 | アプリで仕訳練習 | 3級中心 | 有料 | スキマ時間に練習したい人 | ★★★★☆(利用者評価4.5) |
CPAラーニング vs スタディング|どっちがいい?
CPAラーニングは、無料で質の高い講義が見れる点が最大の魅力です。
ただし問題演習は別途必要なので、最初の導入学習として活用し、
演習と進捗管理はスタディングで補うと効率的です。
一方スタディングは、
✅ 体系化されたカリキュラムで「何をどの順番で進めればいいか」が一目瞭然
✅ スマート問題集や模擬試験がセットで、インプットからアウトプットまで完結
✅ 進捗管理機能で学習計画が可視化され、挫折しにくい
✅ スマホ完全対応で通勤中やスキマ時間をフル活用可能
と、短期間で合格したい社会人には最適解といえます。
失敗しない独学のコツ
- テキストは1冊に絞る
複数参考書に手を出すと、表現の違いに混乱して非効率です。 - 学習スケジュールを週単位で記録する
進捗が可視化されるとモチベ維持に直結します。 - 疑問点は放置せず即調べる
ネットやYouTube講義で解決し、理解の穴を残さない。
【学習スケジュール例】現実的な合格プラン
簿記3級:1ヶ月合格プラン
週 | 学習内容 |
---|---|
1週目 | テキスト1周目(理解重視) |
2週目 | テキスト2周目(暗記と仕訳練習) |
3週目 | 問題集演習 |
4週目 | 過去問演習・弱点克服 |
簿記2級:2〜3ヶ月合格プラン
週 | 学習内容 |
---|---|
1〜2週目 | 商業簿記インプット |
3〜4週目 | 工業簿記インプット |
5〜6週目 | 問題集演習 |
7〜8週目 | 過去問演習・模擬試験 |
よくある質問
Q. 簿記3級は意味ないって本当?
A. 「意味がない」という声もありますが、これは“すでに2級以上を取得している人”の視点であり、
初学者にとっては会計や経理の基礎を体系的に学べる貴重な資格です。
Q. 簿記2級から始めるのはアリ?
A. 経理経験者や会計学習経験があれば可能ですが、初心者は3級から基礎を固めるのがおすすめです。
Q. 独学と通信講座、どっちが効率的?
A. 独学でも合格は可能ですが、忙しい社会人なら通信講座で時短&効率UPする人が多い印象です。
Q. おすすめの電卓は?
A. 日商簿記検定公式サイトで使用可能とされる12桁表示・早打ち対応モデルがおすすめ。
例:CASIO JS-20WK(受験生定番モデル)。
簿記は社会人の学び直し資格として最適
簿記を学ぶことで、経理・財務の知識だけでなく、会社の数字や副業管理にも役立ちます。
また、簿記の知識があれば副業の確定申告がスムーズになり、フリーランスとして活動する際も強い味方になります。
独学で合格できる達成感は自己肯定感にもつながり、次の学習意欲を高める効果も。
「学び直したい」「スキルアップしたい」と考えている社会人にこそ、簿記は最適な資格といえるでしょう。
まとめ|今日から簿記学習を始めよう
簿記3級・2級は、学び直し資格として最も挑戦しやすく、実生活やキャリア形成に直結するスキルです。
まずはテキストを1冊選び、今日から学習を始めてみてください。
その一歩が、これからのあなたの仕事や人生を大きく変えてくれるはずです。